胃腸風邪と症状

胃腸風邪というと「お腹の風邪」と呼ぶ人もいるでしょう。胃腸風邪は嘔吐、下痢、腹痛などの腹部の痛みを伴う感染性の胃腸炎で、頭痛、高熱、悪寒、疲労感などの風邪の全身症状を伴う場合もあります。胃腸風邪の原因にはウィルス性のもの、細菌性のもの、寄生虫のものがあります。


ウィルス性はノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルス。細菌性のものは腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクター。寄生虫のものはクリプトスポリジウム、アメーバといった病原菌からも感染します。


胃腸風邪のウィルスは強く、特に乳幼児に発症することが多いロタウィルスや子供から大人まで発症するノロウイルスなどは大流行したりするので要注意です。また、胃腸風邪の嘔吐、腹痛といった症状は突発的に起こることが多く、ひどいとトイレから離れることができなくなる場合があります。


胃腸風邪の症状が出てから2~3日くらいで治癒することが多いですが、脱水症状を伴ったりすることもあるのできちんと病院に行きましょう。また、お年寄りの嘔吐による窒息には気をつけなければいけません

胃腸風邪にかかったら

胃腸風邪の潜伏期間は2~3日と短く、突発的に嘔吐、腹痛などの症状を発症します。嘔吐と腹痛などでトイレから離れられないというのは笑い事ではなく、下痢の症状にも悩まさせられます。


まず子供の胃腸風邪ですが、乳幼児に流行するのはロタウィルスが多く、潜伏期は1~3日です。冬場に流行し、白色の水っぽい下痢を伴い、脱水症状に陥りやすいので要注意です。


年長から大人がかかる胃腸風邪としては2006年にも大流行したノロウィルスが有名でこれも集団発生します。嘔吐、腹痛などが続き、3日くらいで治癒しますが、乳幼児、お年寄りの場合、長引くと辛いです。


ノロウイルスによる胃腸風邪に効果的な治療法はまだ確立されてはいませんが、下痢がひどくなると脱水症状も現れることがあるので要注意です。また、食事は、胃腸風邪の症状からなかなか採りにくいとは思いますが、体力がなくならないように気をつけましょう。胃腸風邪を甘く見ないで、かかったかなと思ったらきちんと医師にかかることが大事です。

胃腸風邪の予防

胃腸風邪にかからないように、ふだんから胃腸風邪の予防につとめましょう。特にノロウィルスによる胃腸風邪などは冬場に大流行することが多いので感染しないよう注意しましょう。


うがいをする、こまめに手を洗うというのは、胃腸風邪でなくても心がけたいものです。一度、胃腸風邪にかかった場合でも、2次感染する場合もあるので気をつけましょう。


胃腸風邪のウィルスはとても強いのです。ノロウイルスの場合は85℃以上1分間以上の加熱によって感染性を失います。特にカキなどの食品は中心部まで充分加熱することが大事です。また、胃腸風邪にかかった子供など患者の嘔吐物や下痢などを処理する場合、マスクなどで十分保護し、処理後は豆に手洗いしましょう。


トイレやドアノブ、蛇口、手すりなどは胃腸風邪などのウィルスが付着しやすいので、きちんと消毒をしましょう。また、公衆の場所では、消毒したところを利用するわけはいきませんが、手でさわるところは注意して、手洗い、うがいをしましょう。

胃腸風邪は嘔吐、下痢、腹痛などの症状を伴う感染性の胃腸炎です。胃腸風邪を甘く見ないで、きちんと医師にかかりましょう。

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